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バリ日記 6日目 その3
Posted 2011年10月12日
on:食事のあとはまた車に乗って、ブサキ寺院に行きました。
バリヒンズー教の総本山だそうです。
階段を上るのはたいへんだったけど、上から下を見下ろすとたくさんの寺院だけでなく、遠くの緑や空の青も(薄曇りでしたが・・・)も見えて、とても気持ちよかったです。
ガイドさんによると、階級によってお祈りを始める場所が違うそうです。
階級が低い人は、低い場所から順番にお祈りをするけれど、高い人は、初めから高い場所でお祈りができるのだそうです。
それと、階級によって入れない場所もあるそうで、ガイドさんが「自分の階級はこの中には入れないんですよ、でも外から見るだけなら大丈夫」とおっしゃっていた場所がいくつかありました。
お祈りに来ている人がたくさんいました。
あららの印象に残った植物です。
なんだか固そうで、ちょっと造花チックな・・・。
地面だけでなく、石像と並んで植えられているところもありました。
このアルファベットではない文字は、バリ特有の文字だそうですよ。
ちょっとタイやカンボジアの文字と似ているね。
日常生活ではほとんど使われなくなってしまった文字だそうです。
日本のくずし字みたいなものかしら・・・。
バリヒンズー教の総本山に来たので、ガイドさんに、気になっていたことをいろいろ教えてもらいました。
お祈りは、朝昼晩の1日3回することになってはいるのですが、現代社会では3回もやっていると仕事に差し支えるので、朝晩はきちんと、お昼のお祈りは心の中だけでそっと行うのだそうです。
へ~、意外とゆるいんだ。
でも、お祈りできないから信仰を捨てないといけなくなるよりも、出来る範囲で、というスタンスがすてき。
お店やホテルの出入り口だけでなく、道端に唐突にお供え物があるのを見るのよね。
きれいなものだけでなく、踏まれてぐちゃぐちゃになっているものもあるし、お花や葉っぱなど自然のものだけ供えられているものがあれば、タバコや飴、クッキーなども供えられているものもあるし。
お供えには、どんなきまりがあるんだろう・・・と思っていたんです。
実は、特にきまりはないんですって。
バリヒンズー教ではあちこちに神様がいると考えられているので、自分で神様がいると思っているところに、1日1回、好きなものをお供えしていいのだそうです。
神様はお花がお好きだろうと思えばお花を、自分が好きで食べているお菓子を神様にもお届けしたいと思えばそれを、という具合に、ほんとうに、特にきまりはないそうです。
いつお供えをするかも決まっていないから、同じ時間でも場所によってきれいだったりそうではなかったりするのね。
人通りが多いところだと時間が経てば経つほどゴミみたいになってしまうけど、それはそれでいいのだそうです。
観光客など、バリヒンズー教の信者ではない人が道に供えられているものを踏んでしまったりしても、問題はないんですって。
バリヒンズー教の人が踏んでしまったら、その人が供えたものでなくても問題あるらしいですが。
バリヒンズー教って、おおらかなんだなあ、すてきだなあと思ったあららです。
次はゴア・ガジャ遺跡へ。
ゴア・ガジャとは、「象の洞窟」という意味だそうですよ。
バトゥアン寺院、ブサキ寺院では、あららもサロンを貸してもらったのですが、ここでは必要がないと言われました。
脚がほとんど隠れるズボン(足首は見えていた)だから大丈夫ですって。
だんなさんは膝までのズボンだったので、サロンを巻いてもらっていました。
これは樹齢300年と言われている綿の木だそうです。
高~くて、写真には収まりませんでした。
この沐浴場は1954年に発見されたもので、それまでは広場の下に埋もれていたのだそうです。
この洞窟の入り口のレリーフは1923年に発見されたものだそうだし、けっこう最近にわかった遺跡なのね。
11世紀頃に造られた遺跡だと考えられているそうですが、口が入り口になっているなんて、なんだかアミューズメントパークみたい。
当時の人は、何を思ってこの入り口をデザインしたんだろう?
この洞窟の中に入ると暗闇の中にガネーシャ像が(フラッシュ撮影OKでした)。
洞窟の外にもガネーシャ像。
でも、顔が象、体が人間のガネーシャが祀られているから象の洞窟という名前なわけではなく、名前の由来は諸説あるそうです。
ガネーシャが祀られているからという説の他に、洞窟の入り口が象に見えたとか、大きいから、大きい象にちなんだとか。
洞窟の入り口の顔が象に見えたとか、
いろいろ考えを巡らせられるところも、古代遺跡のおもしろいところだなあと思います。
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