日々のこと

Archive for 7月 6th, 2011

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 いやあ・・・すごい映画だった。

 あの話から、こんな話を思いつていしまうなんて、この映画の原案者はすごい想像力の持ち主だ!!

 子どもの頃に読んだ『赤ずきん』を知らなくても楽しめるし(いや、楽しい話ではないんだけど)、知っている人は、あの話のあの部分が、こんなふうに使われてる!!って見つけたときがおもしろいかも(いや、おもしろい話ではないんだけど)。

 他の有名な童話でも、この映画みたいな別の話があれば、怖いもの見たさで、読んだり観たりしてみたいかも・・・。

 親子のよくない関係がテーマ?

 重く暗い映画でした。

 孝子と明子は、幼い頃に母親が別の男性と一緒に家を出てしまったので、男手ひとつで育てられました。

 孝子は作家の男性に嫁いだのですが、折り合いが悪く、2歳の娘を連れて実家に帰ってきています。

 明子は悪い仲間と付き合ううちに恋人もでき、子どもを身ごもったのですが、ふたりの関係が怪しくなってしまいます。

 明子は恋人が行きそうなところを探し歩いて、毎晩帰りが遅いのですが、そんな明子を、子どもは連れずに、ひとりで探す孝子。

 孝子は明子のために、昼間もたびたびひとりで出かけています。

 父親は仕事をしているし、お手伝いさんがいるわけでもないし、2歳の子どもはひとりでほっぽっておかれてるの?

 明子は恋人に捨てられたと確信して、お金を工面して子どもを堕ろしてしてしまうし。

 マージャン屋の店主の女性が、自分たちを捨てた母親であることがわかりました。

 子どもを堕ろしてから、「自分は本当にお父さんの子?なんで私たちを捨てたの?自分はあなたみたいに子どもを捨てたりしない、子どもができたら、うんとかわいがってやる!」と言ってる場面なんて、観てて悲しくなってきましたよ。

 明子は母親と別れてから、ひとりでラーメン屋で呑んだくれていたのですが、そこにたまたま恋人が登場。

 恋人が「探してたんだよ、心配したんだよ」と見え透いたことを言うので、むかっとした明子は、恋人をひっぱたいておもてに飛び出し、電車に轢かれて瀕死の重症を負います。

 病院にかけつけた父親と孝子に「死にたくない・・・」とつぶやくのですが、結局亡くなってしまいます。

 孝子は後日、マージャン屋の母親に「明子は亡くなりました、すべてあなたのせいです」と言いに行きます。

 この場面もつらい・・・。

 明子亡きあと、父親と孝子は、どんなに父親がかわいがっても、やっぱり明子はさみしかったのかも・・・と話します。

 そして孝子は、自分の子どもに明子みたいな思いをさせないように、やっぱり両親は必要だからと、夫の家に帰ることにました。

 父親に「大丈夫か?やっていけるのか?」と聞かれると「子どものために我慢します」と答えた孝子。

 確かに我慢も必要だけど、明らかにひどい夫の場合でもそうするべき?

 結局、父親はひとりで暮らすことになりました。

 父親が仕事に向かう、ひとりで歩く後ろ姿が、なんともさみしい・・・。

 この家系は、母親が子どもを捨てる家系?

 姉妹の母親は外に男を作るし、姉は悪気はないんだろうけど子どもをほっぽってるし、妹は子どもを堕ろしちゃうし。

 妻には出て行かれ、上の娘は夫とうまくいかず、下の娘はかわいがったのに愛情が伝わらず、素行が悪くなったうえに、自分より早く亡くなってしまうし、お父さん、かわいそう・・・。

 小津監督って、あったかい家族映画を撮る監督なのかと思っていたら、こういう作品も撮っていたんですねぇ。

 地方から出てきて自動車修理工場を経営している、家柄も教養もないけどお金はたんまり持っている男の人と、元お金持ちの家のお嬢様の物語でした。

 ふたりはお見合いで知り合い、男の人は、これまでに見たことがない美人!!でも、住む世界が違うから、結婚はできないだろうな・・・と思っていたのですが、お嬢様側から承諾する返事が来ました。

 男の人は、こんなうまい話はないと思うのですが、確かにその通りで、元お嬢様の家の事情が次から次へとわかって、どうやら、自分のお金があてにされていたことに気がついてしまう・・・。

 でも実は、元お嬢様も男の人のことを好きになっていて、最後のセリフの「惚れています」がかなり素敵でした。

 元お嬢様は原節子さんなわけですが、原さんが、あの顔、あの話し方で「惚れています」って言うのが、素敵だけど、おもしろかったな。

 この映画はコメディ映画と紹介されていますが、あららがイメージするコメディ映画とは、ちょっと感じが違いました。

 確かに、くすっと笑わせてくれるところがたくさんあって(元お嬢様の大家族のみなさんの言動が、それぞれに笑いを誘ってくれるんです)、楽しい映画だなあとは思ったけど、ストーリーそのものはコメディではないというか。

 それとも、作られた時代の感覚の違いなのかな。

 結局あんまり実践していないのだけど、昔の映画を観ると、ああ、おもしろいなあ、残っているってことは、いい作品ってことよね、新しいのばっかりじゃなく、昔の映画ももっとたくさん観たいなあと思います。

 今日もそう思いました。

 今日は銀座に行って、映画を3本も観てきました。

 懸賞で当たったシネパトスの券が2枚あったんです。

 期限が切れる前に観に行こう~と思って上映スケジュールを調べたら、今日行くと、観たいのがまとめて観られるから、電車代も移動時間も節約できるな、と思って。

 原節子さんの『お嬢さん乾杯』と『東京暮色』の2本立てと、試写会が当たったのに用事があって行けなかった『赤ずきん』を観てきました。

 あららは実は、原節子さんが好きなんですよ~。

 大学生のときに、何かの授業で「原節子の言葉遣いから学べることは多い」というようなことを聞いて、へ~、じゃあ観てみようと思って、小津安二郎監督の『東京物語』を選んで観たんです。

 その頃、小津監督にも興味を持っていたので、ちょうどいいなと思って。

 確かに、原さん、すてき・・・。

 丁寧で、優しくて、正しい日本語。

 役柄のせいもあったと思いますが、佇まいや仕草もすてきだなあと思いました。

 今、シネパトスでは昔の日本映画を2本立てで上映する企画をやっているようです。

 今は原さんの映画を中心に上映しているようです。

 原さんの映画はいろいろ観ましたが、両方とも観たことがない組み合わせは今日が最終日だったので、今日、行ってきました。

 2本立ては、やはりというか、年齢が高い方が多かったけど(チケット売り場で「シニア料金で!」と宣言する声も何度も聞きました)、『赤ずきん』は、レディースデイのせいか、若い女の子のグループが多かったな。

 昔から映画をはしごすることはあったけど、3本はしごは初めてかも。

 お尻が痛くなったけど、いい1日でした。


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